NCネットワークに
登録しています。
弊社は環境GS
(ぐんまスタンダード)
認定事業者です。
現在、生活の様々な場所で使われているアルミですが、単にアルミと言っても様々な種類があります。
正確には99%以上がアルミである純アルミとアルミに様々な金属元素を添加して、性質を変化させたアルミ合金とがあります。
一般に使われている「アルミ」はアルミ合金であることがほとんどです。
JIS規格において、アルミニウム及びアルミニウム合金に下記のような分類表示を用いています。
A 5 0 5 2 T D - O |
※A5052アルミ合金製、引抜管、焼き鈍し材という意味です。 |
A○○○○ □□-△
Aの後に続く4桁の数字○○○○の部分がアルミ合金名を表します。4桁の数字の後ろの□の部分は製品の形状を表しています。
アルファベット1文字から3文字で表されます。ハイフンに続く△の部分には材料の調質の種類を表す記号が付けられます。
調質とは:アルミ合金は冷間加工や熱処理等を施すことによって、材料強度を調整したり、やわらかくして伸び率を増やしたりすることが出来ます。これによって、アルミを使用する用途によって性質を変えることが出来ます。このように、ある処理を施すことによってアルミの性質を変化させることを調質をいいます。調質には様々な種類がありますが、これらを質別と呼びます。
A | = | Aluminium(アルミニウム)を表す「A」 |
5 | = | 合金の種類を表す |
1 | = | 1000系アルミニウム 純アルミ(アルミ純度99.00%又はそれ以上のアルミニウム) |
2 | = | 2000系アルミニウム合金(Al-Cu系) |
3 | = | 3000系アルミニウム合金(Al-Mn系) |
4 | = | 4000系アルミニウム合金(Al-Si系) |
5 | = | 5000系アルミニウム合金(Al-Mg系) |
6 | = | 6000系アルミニウム合金(Al-Mg-Si系) |
7 | = | 7000系アルミニウム合金(Al-Zn-Mg系) |
8 | = | 上記以外の系統のアルミニウム合金 |
9 | = | 予備 |
0 | = | 制定順位、合金の改良型を表す 0=基本合金、1~9=合金の改良型、N=日本独自の合金 |
52 | = | 合金の種類が1の場合(純アルミニウムの場合)はアルミ純度小数点以下2桁を表す (例)A1070= 純度99.70%のアルミニウム 合金の種類が1以外の場合は改良合金を含めた合金の識別を表す |
TD | = | 材料の形状を表す |
記号 | 意味 | 記号 | 伸び(%) |
P | 板、条、円板 | TD | 引抜管 |
PC | 合わせ板 | TE | 押出管 |
BD | 引抜棒 | TW | 溶接管 |
BE | 押出棒 | TWA | アーク溶接管 |
W | 引抜線 | FD | 型打鍛造品 |
S | 押出形材 | FH | 自由鍛造品 |
O | = | 質別を表す(調質記号) |
調質記号 | 意味 |
F | 製造のままのもの。押出のままで調質を与えない材料 |
H | 加工硬化により強さを増加したもの |
H14 | 冷間加工を行い加工硬化させたもの 1/2硬質 |
H18 | 冷間加工後、加工硬化させたもの 硬質 |
H34 | 冷間加工後、加熱により(150℃位)安定化処理をしたもの 1/2硬質 |
H112 | 展伸材においては積極的な加工硬化を加えず、製造状態で機械的性質の保証されたもの |
O | 焼き鈍しにより最も軟らかい状態になったもの。完全に再結晶化した状態 |
T3 | 焼き入れを行い、冷間加工したもの |
T5 | 高温加工から急冷し、焼き戻しをしたもの |
T6 | 焼き入れ後、焼き戻しをしたもの |
T8 | 焼き入れ後、冷間加工を行い、焼き戻ししたもの |
T351 | 溶体化処理後、強度を与える為に冷間加工を行い、1.5%以上~3%以下の永久歪を与える引張加工により、残留応力を除去し、自然時効させたもの |
T451 | 溶体化処理後、1.5%以上~3%以下の永久ひずみを与える引張加工により残留応力を除去し、自然時効させたもの |
T651 | 溶体化処理後1.5%以上~3%以下の永久歪を与える引張加工によって残留応力を除去し、さらに人工時効硬化処理をしたもの |
H記号…非熱処理合金に対して用いられる記号で、材料にあたえる冷間加工の度合いで機械的性質を調整する場合に付けられる
T記号…熱処理を示す質別の場合に付けられる記号で、Tの後に1つ以上の数字を付けて表される