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主な合金の種類 (合金番号) | 特徴及び用途 |
A1070 / A1050 / A1100 | 1000番台表示のアルミは純アルミニウムをあらわしている。 これらはいずれも純度99.00%以上のアルミニウムである。 1070、1050はそれぞれ純度99.7%以上、99.5%以上のアルミであることを示している。 純アルミに含まれる不純物は主に鉄、シリコンである。 これらの不純物が少なくなるにしたがって耐食性が向上し、アルマイト後の表面光沢が改善される。そのため、化学や食品、工業用タンク、装飾品などに使用される。 A1100はアルマイト後の光沢を良好にする銅が微量に添加されている。 この材質は耐食性、加工性、溶接性、電気・熱伝導性にも優れているが、強度が低いのが欠点で構造材には適さない。強度を要しない家庭用品、日用品、電気器具に多く用いられる。 また、鉄、シリコンの量によりプレス成形性が影響されるので、量と比を合金元素と同様に制御することも行われる。 電気伝導性や熱伝導性も優れるため、A1070は送配電材料、放熱材として多く用いられる。 主な用途:電線、日用品、はく、装飾品、反射板、化学工業タンク類、熱交換器部品、溶接線等 |
主な合金の種類 (合金番号) | 特徴及び用途 |
A2014 / A2017 / A2024 / A2011 | 2017、A2024はジュラルミン、超ジュラルミンとも呼ばれ、2000系合金を代表する材質として知られ、鋼材に匹敵する強度を持つ。 この合金では強度向上の為に銅が多く添加されており、耐食性を落とす要因となっている。 腐食環境にさらされる場合は、充分な防食処理が必要となる。 溶接性は他のアルミ合金に比べて劣る為、結合にはリベットやボルトによる接合、抵抗スポット溶接が行われる。A2014は高強度鍛造材として広い用途を持っている。 ニッケルを添加することにより高温での強度が増す。切削性は他の合金に比べ良好である。 鉛とビスマスを添加したA2011は優れた快削性合金として機械部品に多く用いられている。 近年は環境対策のため、鉛フリーの合金に置き換えられている。 主な用途:ねじ類、ギヤー部品、リベット類、航空宇宙機器、油圧部品、ゴム成形用金型、船舶用材等 |
主な合金の種類 (合金番号) | 特徴及び用途 |
A3003 / A3005 / A3105 | この合金はマンガンの添加により、純アルミニウムの加工性や耐食性をそのままに強度を向上させたものである。マグネシウムを添加することにより、さらに強度を増加させることが出来る。A3003に相当する合金にマグネシウムを添加したA3004、A3104はさらに強度を増加させることが出来るのでアルミ缶ボディ、屋根板、ドアパネル材などの材料としての需要が多い。 主な用途:複写機ドラム、アルミ缶(胴部)、化粧板、カラーアルミ、電球口金、屋根材等 |
主な合金の種類 (合金番号) | 特徴及び用途 |
A4032 / A4043 | 4000系合金はシリコンを添加することにより、熱による膨張を抑え、耐磨耗性の向上を狙ったものである。銅、ニッケル、マグネシウム等の添加により耐熱性を向上させ、鍛造ピストン材として用いられる。 主な用途:ピストン、シリンダヘッド、ビル建築外装パネル、溶接線等 |
主な合金の種類 (合金番号) | 特徴及び用途 |
A5052 / A5056 / A5083 / A5254 / A5454 | マグネシウムを添加して強度と耐食性を向上させた合金。 マグネシウム添加量の比較的少ないものは装飾用や器物用に、多いものは構造材として使用され、合金の種類が多いのが特徴。中程度のマグネシウムを含有するものとしてはA5052が代表的で、アルミ合金全体の中で中程度の強度を持つ最も一般的な材料である。 特にA5083はマグネシウム含有量が多く、非熱処理合金としては最も強度が優れている。 海水に強く、溶接性も良好なため、溶接構造材として船舶材料や車両、化学プラント等に使用されている。 この合金は冷間加工のままでは経年変化が生じ、強度が落ち、伸びが増加する為、安定化処理が行われる。 A5083のように特にマグネシウムを多く含むものは過度の冷間加工を与えたまま高温で使用した場合、応力腐食割れをおこすことがある為、通常は構造材として軟質材が使用される。 主な用途:船舶、車両、建築用内外装、缶エンド、カメラ鏡胴、アルミホイール、化学プラント、低温用タンク、圧力容器、板金製品等 |
主な合金の種類 (合金番号) | 特徴及び用途 |
A6061 / A6063 / A6N01 | この系の合金は、強度、耐食性も良好で押出し加工性に優れており代表的な構造材である。 マグネシウムとシリコンが一定の含有比で添加されており、熱処理による時効硬化に寄与する。 A6061-T6は耐力245N/mm2以上でSS400鋼に相当し、鉄塔、クレーンなどに用いられる。 A6063は優れた押出し性から建築用サッシを中心にA6061ほど強度を必要としない構造材として使用されている。 主な用途:建築用材、高欄、ガードレール、船舶、車軸、陸上構造物、家具、家電製品、機械自動車部品等 |
主な合金の種類 (合金番号) | 特徴及び用途 |
A7072 / A7075 / A7N01 | 亜鉛とマグネシウムを添加し熱処理を行うとアルミ合金中、最も高強度の合金となる。 この合金は最高強度を持つAl-Zn-Mg-Cu系合金と、銅を含まないAl-Zn-Mg系合金に大別される。 Al-Zn-Mg-Cu系合金の代表的なものがA7075で、超々ジュラルミンとも呼ばれ、航空機、スポーツ用品等に使用されている。 銅を含まないAl-Zn-Mg系合金は比較的高い強さを持ち、溶接後の熱影響部も自然時効により母材に近い強さに回復するため、優れた継手効率が得られる。 また、この合金は熱処理が不十分の場合には応力腐食割れを生じる場合があるので、注意を必要とする。 主な用途:スポーツ用品(金属バット・スキーストック)、オートバイリム、鉄道車両、自動車バンパー補強材、ドアガードバー、航空機材、車軸等 |